三重県玉城町デジタル地域通貨「たまネー」とは?地域経済の活性化につながる導入効果と今後の展望

たまネー

三重県度会郡玉城町で利用できるデジタル地域通貨「たまネー」は、地域経済の活性化と住民生活の支援を目指して導入されました。

1ポイント=1円として、玉城町内の加盟店で幅広く利用できます。

江島 知樹

2021年玉城町役場に入庁。2024年から産業振興課に配属となり、農業振興業務に携わった後、商工業・ふるさと納税・観光施策の推進に従事。

Content目次

「たまネー」とは?玉城町の経済を支えるデジタル通貨

「たまネー」は、新型コロナウイルス感染症拡大や物価高騰により打撃を受けた玉城町経済を立て直し、地域内での経済循環を促進するために誕生しました。

玉城町が発行主体となり、地域経済の活性化、新たな経済価値の創造に貢献し、利用者はもちろん、加盟店にとってもメリットのある仕組みとなっています。

「たまネー」はどこで使える?利用可能店舗と対象者

「たまネー」は、玉城町内にある様々な業種の加盟店で利用可能です。

飲食店や小売店、サービス業など、その数は81店舗(2025年6月17日現在)に上り、今後も拡大が検討されています。利用対象者は玉城町内外を問わず、誰でも利用可能です。

ただし、紛失した「たまネーカード」にチャージされていたたまネー及びポイント残高については再発行されたカードへ引き継ぐことができませんのでご注意ください。

「たまネー」の始め方と使い方

「たまネー」を利用するには、「たまネーカード」または「たまネースマホアプリ」のいずれかが必要となります。

スマートフォンアプリだけでなく、カードでも利用できるようにすることで、IT機器の利用に不慣れな高齢者でも気軽に使えるように配慮しています。

たまネーカードを準備する

たまネーのカード

「たまネーカード」は、玉城町役場または玉城町商工会で発行してもらえます。町内外問わず一人一枚発行が可能で、紛失した場合も再発行に対応しています。

カードを使った使い方は以下の通りです。

  1. たまネーカードを準備します。
  2. たまネーチャージ協力店舗でチャージ(入金)します。チャージは現金のみです。
  3. 加盟店でお支払い時に、カードに記載されたQRコードを店舗側に読み取ってもらいます。
  4. 店舗側が入力した金額を確認したら決済完了です。ただし、アプリのみ対応店舗では利用できません。

たまネースマホアプリをインストールする

たまネーのアプリ

スマートフォンを持っている方は、アプリストアから「chiica」アプリをインストールすることで利用できます。「chiica」または「トラストバンク」で検索すると見つかります。

アプリを使った使い方は2通りです。

加盟店にアプリのQRコードを読み取ってもらう場合

たまネーの支払い

画像引用:玉城町商工会ホームページ

  1. アプリをインストールします。
  2. たまネーチャージ協力店舗でチャージ(入金)します。チャージは現金のみです。
  3. カード・アプリ対応加盟店にて、アプリに表示されるQRコードを店舗に読み取ってもらいます。
  4. 店舗側が入力した金額を確認したら決済完了です。

ご自身で店舗のQRコードを読み取る場合

たまネーの支払い

画像引用:玉城町商工会ホームページ

  1. アプリをインストールします。
  2. たまネーチャージ協力店舗でチャージ(入金)します。チャージは現金のみです。
  3. カード・アプリ対応加盟店にて、店舗に設置されているQRコードをご自身で読み取ります。
  4. スマホで入力した金額を店舗側が確認したら決済完了です。

カードからアプリへの移行で便利に!

「たまネーカード」から「たまネースマホアプリ」への移行は、簡単に行え、様々なメリットがあります。

アプリ移行のメリット

アプリに移行すると、カード利用時よりも使えるお店が増えたり、利用可能店舗をすぐに確認できたりします。

また、お得な情報などがプッシュ通知で届くほか、いつでも残高をアプリで確認できるのも便利な点です。

カードからアプリへの移行方法

カードからアプリへの移行は、以下の3ステップで完了します。

  1. アプリのメニューボタンをタップします。
  2. 「マネー・ポイントの移行」をタップします。
  3. カメラが起動したら、たまネーカード裏面に記載されたQRコードを読み取ります。

たまネーカードからアプリへ移行

画像引用:玉城町商工会ホームページ

加盟店になるには?募集要件とメリット

玉城町では、「たまネー」が使える取扱加盟店を随時募集しています。「たまネー」を導入することで、新たな顧客獲得や売上向上が期待できます。

加盟店になるための要件

加盟店になれるのは、玉城町内に所在し、営業している店舗等です。

ただし、風俗営業、特定の宗教・政治団体と関わる事業、公序良俗に反する事業、暴力団関係者に関わる店舗は対象外となります。

加盟店になるための申込方法

申込方法については、玉城町商工会のホームページで詳細を確認するか、玉城町商工会までお問い合わせください。

「たまネー」の導入効果と今後の展望

「たまネー」の導入により、玉城町の地域経済に様々な効果が現れています。

導入による経済効果

直近1年間(時期は不明)で、約7400人の利用者がおり、約172,000件の取引が行われ、取引金額は約5.5億円に上っています。

物価高騰対策としてポイント還元キャンペーンなどを早期に実施できる点は、紙や電子クーポンよりも優れています。

たまネーのキャンペーン

画像引用:玉城町商工会ホームページ

※キャンペーンの詳細は商工会ホームページをご確認ください。

利用者からも「還元キャンペーン中は非常にお得に買い物ができてありがたい」という声が挙がっています。

また、社会的な効果としては、地域イベントで「たまネーポイント」を配布することで、住民のイベント参加意欲向上につながっています。

運営上の課題と対応

運営上の課題として、ポイント管理システムの操作の複雑さや、カード利用者の残高確認に手間がかかる点が挙げられています。

チャージ金額に上限があるため、高額決済時に複数回に分ける必要があるという副次的な課題もあります。

実際に、利用者から「チャージできる店舗が限られており、現金チャージのみなのが不便」という声が聞かれています。

また、加盟店からは「50,000円以上の決済の場合、複数に分けて決済しないといけないのが少し不便」という声が聞かれました(「たまネー」に保有できるチャージマネーの上限が50,000円のため)。

今後の展開

今後は利用可能店舗の拡大や、ふるさと納税の返礼品として「たまネー」を活用することが検討されています。

また、キャッシュレス化・デジタル化が進む中で、「たまネー」は物価高騰対策や地域活性化施策を実施するための有効なツールとして、今後も活用されていく見込みです。

玉城町の地域経済活性化と住民生活の利便性向上に貢献するデジタル地域通貨として、「たまネー」の今後の展開にも期待です。

「たまネー」に関するよくある質問

店舗は売上をどのように現金化するの?

精算代行業者から店舗の銀行口座へ振り込みが行われます。管理システムで利用金額を確認できます。

加盟店側に機器などの導入が必要?

特別な機器の導入は不要です。加盟店アプリが利用できるスマートフォンまたはタブレットとインターネット環境があれば利用できます。

決済金額の間違いや返品があった際は取消ができる?

決済後24時間以内であれば、お店で取消が可能です。24時間以上経過した場合は、事務局への連絡が必要となります。

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